インプラントは、周囲の健康な歯に影響を与えることもなく、噛む力や食感も天然の歯に近い状態になります。また、入れ歯を使っている人と使っていない人の意識調査では、入れ歯を使っている人の方が精神的に老けてしまうというデータもあります。今まで入れ歯を使っていた人がインプラントに変えると精神的な回復効果が大きいと言われます。
特に食生活の変化による日常生活への影響は著しく,表情や笑顔にも変化が現れると言われています。
体の健康は歯の噛み合わせの影響を強く受けています。噛み合わせの悪さが骨格系、姿勢、精神の安定、免疫機能などに悪影響を及ぼしてしまうだけでなく、歯周病や歯肉炎の悪化によって、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞の誘因になります。
噛み合わせの異常による病気を総称して「噛み合わせ症候群」と呼びます。
前述した様々な症状の他にも、頭痛・首や肩のこり、手足のしびれ、腰痛、顎関節の痛み、動悸息切れ、難聴、めまい等、さまざまな症状があります。他の科をいくら受診してもその原因が分からなかったものが、インプラントによって解消してしまうことは少なくありません。インプラントによる噛み合わせの回復が全身症状からの回復につながったわけです。
また、インプラントは周りの歯を傷つけません。従来の治療法は、口の中の歯に欠損した箇所がある場合、健康な歯を削り、ブリッジ等で補ってきました。
しかしインプラント治療法は、欠損部に歯根の部分（インプラントフィクスチャー）を埋め込む事で、健康な歯を削ることなく治療できます。しかも安定感がよく、普通の歯と同様に噛む事ができ、また見た目も普通の歯とまったく見分けがつかなくなります。
失った歯が1～2本の場合には、隣り合った健康な歯を支えとする「ブリッジ」や「差し歯」、「部分義歯」が適用される事が多く、全部の歯がなくなった場合には、歯ぐきに吸着されるタイプの総入れ歯を作るのが一般的な解決法として普及していますが、審美・機能性はインプラントに劣る場合があります。
インプラント治療は、口腔内のバランスを考え総合的な診断のもとに治療を行う事が重要です。治療は機能回復のみならず審美的形態を持った美しい歯を再生させる治療を行います。
歯科医療の中でも再生治療とされているインプラント治療は、ブリッジや入れ歯に変わる審美性や機能性を天然歯と同じように取り戻すことができる最新の治療法です。
1.硬い物が噛める
インプラントの噛む力は、天然の歯と同じです。硬い食べ物も、何の問題もなく噛めます。
2.虫歯になりません
インプラントはチタンという生体親和性に優れた金属で作られており、歯の部分はセラミックなどのかぶせ物が入るため虫歯になりません。お手入れは定期検診時にでき、半永久的に効果が続きます。
3.自分の歯を削らない
インプラントはブリッジのように隣の健康な歯を削ったり、支える歯や歯肉組織に影響を与えることはないため、噛むことにより骨が活性化し、また回復することさえあります。
4.違和感のない噛み心地
インプラントは顎の骨に人工の歯根を埋め土台とし、義歯が固定されることにより、自然な感覚が得られます。
5.優れた耐久性
インプラントはとても丈夫なチタンでできていますので、日常のハミガキと定期的なメンテナンスを行うことにより、半永久的に機能します。
1.入れ歯の不自由さからの解放
インプラントの最大の効果は、入れ歯の不自由さ、わずらわしさから解放されるということでしょう。
インプラントは入れ歯と違い、口の中に固定されていますから、慣れたり使いこなしたりするのに特別な努力は必要ありません。また、上下の歯がしっかりと噛み合わさるため、肩こりなどの症状も軽くなります。もともと天然歯は顎の骨にしっかりと固定されている為、そのことからも顎の骨にしっかり固定したインプラントの方が受け入れやすいのは、当然といえるでしょう。
2.旅行を楽しめる
インプラントは、旅行に行ったときでも、取り外さなくてもよいのです。これは食べられない、あれは食べられないなどと一切考えなくてもよいのです。カラオケで思いきり歌うこともできますし、大きな口を開けて笑うこともできます。また、素敵な笑顔を写真に残すことができ写真を見るのが楽しくなります。
3.美しさと若さが蘇る
女性にとって、入れ歯のツメ（止め金）が見えることは耐えられないことですが、インプラントで美しい口もとを再現することが可能です。
歯のない部分だけインプラントにしますから健康な歯を削りません。取り外しの必要がありませんし、外見も使用感もあなたの歯そのものです。
4.退化する歯肉を守る
人間の身体は使う部分は発達し、使わない部分は退化します。歯を抜いた後の歯肉が痩せてしまうのは、そこに噛んだときの力が加わらなくなるためです。インプラントによって再び骨に直接力が加わり出すと、骨がしっかりとしてきて、それ以上の退化を防ぐことができるのです。
5.体全身のバランスを保つ
入れ歯では人間が噛むことによって生じる咬合力を支えることは不可能です。
骨の中にしっかりと結合したインプラントによって、はじめて人間の持つ強力な噛みしめる力を受け止めることができるのです。そして崩れかかった骨格バランスを正常な方向へ導いていくことが可能になるのです。
これからのインプラント治療は、ただ人工の歯を今まで通りに作り直すだけでなく、体全身の姿勢の調和や、顔全体の均整を考慮したものになっていくでしょう。
インプラントは不安・問題がないだけではなく、歯の悩みをすべて解決できます。しっかり噛めることで食生活とともに健康状態が良くなることにより生活全般に自信が湧いていきます。インプラントは機能的（噛み心地）にも、審美的（見た目）にも天然の歯に最も近い治療方法といえます。
